皆さん、こんにちは!中国時代劇が大好きな私が、時代劇作品を研究してみました。
歴史順に沿って並べると、それぞれの作品の魅力がもっと深く理解できるんです。
今回は、私のおすすめ中国時代劇作品を歴史順に紹介していきますね。
中国時代劇ドラマを歴史順に並べる魅力
中国時代劇って数が多いけど、最初はどれを見ても楽しめる作品ばかり。
でも、いくつかの作品を見ていくうちに、別の作品で同じ歴史上の人物が登場したり、その人物の子孫や祖先が出てきたりして、作品同士の繋がりが気になってきませんか?
実は、その繋がりを掘り下げていくのも中国時代劇の大きな魅力なんです。
どの作品から始めても面白いのは間違いありませんが、今回は歴史順に作品を並べてみることで、より深い楽しみ方をご紹介していきたいと思います。
中国ドラマ時代劇一覧:時代;歴史順
※時代背景や史実上の人物名、建物、服装、または、それらをモデルにしている場合は、フィクション・ファンタジー作品であっても想定できる時代に分類しています。
時代 | 作品名 |
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春秋時代 (紀元前771年-紀元前403年) |
孫子兵法
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戦国時代 (紀元前403年-紀元前221年) |
鬼谷子
コウラン伝 始皇帝の母
ミーユエ 王朝を照らす月
昭王~大秦帝国の夜明け~
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秦朝時代 (紀元前246年-紀元前206年) |
始皇帝 天下統一
麗姫と始皇帝 月下の誓い
大秦帝国
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前漢時代 (紀元前202年-8年) |
美人心計~一人の妃と二人の皇帝~
項羽と劉邦
王女未央-BIOU-
賢后 衛子夫
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新(王莽)の時代 (8年 – 23年) |
秀麗伝
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三国時代 (220年-280年) |
三国志
三国志 Three Kingdoms
風起隴西
趙雲伝
三国志~司馬懿 軍師連盟~
貴公子様と運命の泣きぼくろ
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五胡十六国時代 (304年-439年) |
孤高の花 ~General&I~
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南北朝時代 (420年-589年) |
ムーラン
蘭陵王
楚喬伝
神雕侠侶 天翔ける愛
琅琊榜
鶴唳華亭~Legend of Love~
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隋朝時代 (581年-618年) |
独孤皇后
独孤伽羅~皇后の願い~
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唐朝前期 (618年-690年) |
隋唐演義 ~集いし46人の英雄と滅びゆく帝国~
長歌行
風起洛陽 神都に翔ける蒼き炎
上陽賦~運命の王妃~
麗王別姫
風起花抄
大唐見聞録
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武周朝 (690年-705年) |
武則天
双嬌伝
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唐朝後期 (705年-907年) |
九齢公主
西風烈烈~身代わりの花嫁~
三千鴉の恋歌
花千骨
楊貴妃
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五代十国時代 (907年~960年) |
長安 賢后伝
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北宋時代 (960年-1127年) |
燕雲台
明蘭~才媛の春~
大宋宮詞 ~愛と策謀の宮廷絵巻~
龍の花嫁
夢華録
大宋少年志
孤城閉~仁宗、その愛と大義~
雲間の月は輝きて
開封府 ~北宋を包む青い天~
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南宋時代 (1127年-1279年) |
花の告発~煙雨に仇討つ九義人~
月上重火 ~江湖に燃える愛~
射鵰英雄伝
驚天岳雷
与君歌~乱世に舞う運命の姉妹
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元朝時代 (1271年-1368年) |
奇皇后
倚天屠龍記~乱世に煌めく愛~
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明朝時代 (1368年-1644年) |
大明皇妃
山河之影 錦衣衛と謀りの王朝
六扇門
恋する美食の宮廷記
成化十四年~都に咲く秘密~
尚食~美味なる恋は紫禁城で~
明朝皇伝 ~大王への道~
永楽帝~大明天下の輝き~
大明皇妃 -Empress of the Ming-
女医明妃伝~雪の日の誓い~
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清朝時代 (1644年-1912年) |
宮廷の諍い女
宮廷女官 若曦
宮廷の茗薇
瓔珞
煙雨降る後宮 偽りの女官の復讐
延禧攻略
如懿伝
月に咲く花の如く
清越坊の女たち
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その他ファンタジー作品 |
永遠の桃花~三生三世~
古剣奇譚
蒼穹の剣
覇剣~五神の覚醒~
紅蓮伝~失われた秘宝と永遠の愛~
白華の姫~失われた記憶と3つの愛~
悠久の縁~百霊潭~
あやめの花びら落ちるとき
春来恋慕
月照らす
麗しの城主様
永遠の冷妃
一夜の花嫁
蒼蘭訣 ~エターナル・ラブ~
戦神の剣 ~霊域~
星河長明
想いの温度差
聴雪楼 愛と復讐の剣客
天醒の路
青雲志 ~天に誓う想い~
醉玲瓏
招摇
如歌~百年の誓い~
海上牧雲記
双花伝~運命を分かつ姉妹~
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関連記事:韓国時代劇ドラマを歴史順に並べた表
時代設定考察
作品において、具体的な時代設定が明示されていない場合でも、描かれている雰囲気や背景から、モデルとなった時代を推測することができます。
これから、いくつかの作品を例に、その物語世界がどの時代をモデルとしているのか、様々な要素から考察していきたいと思います。
則天武后が実権を握っていた時期(690年-705年)の雰囲気を参考にしていると考えられます。
物語の中で描かれる女性皇帝「武慧皇后」のキャラクターは、則天武后をモデルにしていると 見られます。
ただし、他の中国時代劇と同様、史実を土台にしながらも、ファンタジー要素を含む創作物語として展開されています。
大秦帝国崩壊後の群雄割拠の時代を背景に、オリジナルのファンタジー世界を創造していると推測できます。
ファンタジー要素と完全なフィクションですが、以下の点から、南北朝時代をモデルにしていると推測しています。
「西魏」という国名 「宇文」姓を持つ皇族 「燕北」という地域設定や衣装、建築様式なども北朝時代の雰囲気を意識していると感じ取れます。
物語の背景として南北朝時代の文化や制度(420年-589年)
北周(557年-581年)の時代に近い要素の衣装のスタイルで、官服のデザインも北周時代の特徴を持っています。
男性の服装や髪型は、南北朝時代の様式に近いです。
また、官制や階級制度も北周時代に近い設定です。
架空の「大周」という国名自体が「北周」を連想させることができます。
「月上重火」は、主に宋代(960年-1279年)の武侠世界をモデルにしていると考えられます。
江湖(武術世界) |
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・独自の武術流派の存在(重火宫、月上谷) ・武術書(蓮神九式)の重要性 ・武道大会の開催 これらは特に南宋時代に発達した武芸文化を反映しています。 |
社会構造の特徴 |
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・武術門派による勢力争い ・江湖という独自の社会システム ・門派制度の存在 宋代には、各地に武術の門派が形成され、独自の技法を継承していました。 |
文化的要素 |
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・武術書の存在と継承の重要性 ・門派の組織的構造 ・武芸者たちの行動規範 |
物語の背景となる時代状況 |
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・比較的安定した社会基盤 ・武術文化の繁栄 ・門派間の対立と協調 |
ただし、純粋な歴史ドラマというより、宋代の文化や社会制度を基盤としながら、武侠というジャンルの創作要素を加えた世界観となっています。
特に以下の点は武侠小説の伝統的な要素を反映しています。
- 秘伝の武術書の存在
- 正義と邪悪の対立
- 武術を通じた人間関係の構築
- 江湖という特別な社会空間の描写
「聴雪楼」は、明代(1368年-1644年)後期をモデルとしていると考えられます。
衣装や文化的要素、建築様式などを見ると、明代から清代初期をモデルにした雰囲気が強く感じられます。
- 衣装:華やかで細かい刺繍が施された衣装が特徴的で、明代のスタイルに近い要素が見られます。
- 建築:庭園や建物のデザインが、古代中国の伝統建築様式を反映しており、明清時代の影響を感じさせます。
武術世界 |
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・拝月教という宗教組織の存在 ・系統立った武術流派の存在 ・剣客文化の発達 これらは明代後期に特徴的な武術文化を反映しています。 |
社会背景 |
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・秘密結社(拝月教)の活動 ・江湖(武術世界)の体系化 ・独立した武術集団の存在 明代後期には、様々な秘密結社や武術団体が活動していました。 |
特に以下の点が明代後期の特徴を示しています:
- 民間宗教組織の影響力
- 武術と信仰の結びつき
- 江湖社会の確立
- 独自の武術文化の発展
明代後期の社会制度や文化を基盤としながら、武侠(ウーシャー)というジャンルの創作要素を加えた世界観。
その統治体制や文化的要素から、主に唐代(618年-907年)をベースにしながら、独自の世界観を構築していると考えられます。
政治体制の要素(唐代的特徴) |
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・中央集権的な統治システム(天権国による統領) ・複数の地域(五州大陸)を一つの権力が統治 ・皇権と神秘的な力の結びつき |
文化的背景 |
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・道教的な要素(玄霊真葉、五色石) ・武術門派の存在(玄元劍派) ・長老による統治システム |
ファンタジー要素 |
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・五州大陸という独自の地理 ・扶風海と穹蒼の存在 ・神秘的な力(五色石、封印) ・千百年という長い時間軸 |
社会構造 |
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・門派制度 ・身分制社会 ・使用人と支配者層の階級差 |
この作品は、唐代の政治制度や文化を基盤としながら、以下の要素を加えて独自の世界観を作り上げています。
- 中国古典的な五行思想
- 道教的な神仙思想
- 武侠的な門派文化
- オリジナルのファンタジー要素
つまり、完全な架空世界でありながら、唐代中国の文化や制度を参考にした世界設定となっています。
南宋の社会背景 |
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物語には南宋の官僚制度や地方の権力構造が描かれており、正義と復讐のテーマを通じて当時の社会問題や不正を浮き彫りにしています。 |
衣装と建築 |
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登場人物の衣装や街並み、建物のデザインには、南宋時代特有の簡素で実用的な美学が反映されています。 ・髪型は頭頂部で結い上げているスタイル ・衣装も比較的シンプルな明るい色調の漢服風 |
歴史的要素 |
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南宋は金やモンゴルとの抗争が続いた時代であり、社会的な混乱や正義を求める人々の姿がテーマに深く関わっています。 |
これらの特徴から、舞台設定は明朝以前、おそらく宋代か明代である可能性が高いと考えられます。
また、物語の重要な要素として織物や刺繍の技術が描かれてます。
宋代は特に織物業が発展した時代として知られています。
物語の設定要素 |
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・「武林」の存在(武術門派の世界) ・「皇主」という称号の使用 ・「江湖」という言葉の使用 ・剣法や武芸大会の存在 ・「禁軍」の存在 |
ストーリー展開の特徴 |
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・武林という独自の社会システム ・皇権と武林の関係性 ・「副皇主」という役職の存在 |
これらの要素を総合すると、この作品は主に宋代をモデルにしていると考えられます。
- 武林社会が発展・確立した時期として知られる
- 剣術や武芸が高度に発展した時代
- 「江湖」という概念が文化的に定着した時期
- 民間武術が組織化され、門派制度が確立した時代
ただし、これは厳密な史実に基づく時代劇というよりは、宋代の文化や社会制度を基調としながら、武侠小説的な創作要素を加えたファンタジー的な作品だと判断できます。
特に「皇主」という独自の称号の使用は、完全な史実とは異なる架空の設定であることを示しています。
中国ドラマで時代劇を見るならどの作品がいいですか?
作品を探す上で次の要素を比べて見て、あなたが興味があるジャンルを探してみると良いでしょう。
✅史実に近い作品
✅時代背景重視の作品
✅軍師系・攻略系
✅宮廷もの
✅恋愛要素が強い作品
✅ファンタジー要素のある作品
中国ドラマ時代劇 実話:史実を基にした感動作
※登場人物や大きな歴史的出来事などが史実と近い場合史実として分類していますので、ストーリーが創作されている部分もあります。
中国ドラマ時代劇 恋愛:心揺さぶる名作たち
中国の宮廷ドラマでは、史実をベースにしながらも、恋愛要素が大きく脚色され、ドラマの中心的な要素として描かれています。
そのため、ほとんどのタイトルに恋愛の要素はあるので、ここでは、特に心が揺さぶられたものを上げていきます。
ミーユエ 王朝を照らす月 |
始皇帝 天下統一 |
大秦帝国 |
項羽と劉邦 |
三国志 Three Kingdoms |
三国志~司馬懿 軍師連盟~ |
独孤皇后 |
独孤伽羅~皇后の願い~ |
隋唐演義 ~集いし46人の英雄と滅びゆく帝国~ |
燕雲台 |
大宋宮詞 |
奇皇后 |
中国宮廷ドラマの一覧:華麗な宮廷絵巻
琅琊榜 | 知略と権謀術数の世界 |
コウラン伝 始皇帝の母 | 中国統一の陰に秘められた、母の愛と野望 |
ミーユエ 王朝を照らす月 | 秦の歴史を動かした女性の真実 |
始皇帝 天下統一 | 帝王の愛と孤独 |
麗姫と始皇帝 月下の誓い | 権力と純愛の狭間で揺れる、宮廷一の美女 |
美人心計~一人の妃と二人の皇帝~ | 美しき知略、漢王朝を導いた女性の運命 |
王女未央-BIOU- | 復讐から真実の愛に変わるとき |
賢后 衛子夫 | 民から妃へ―漢王朝を支えた賢妃の生涯 |
独孤皇后 | 乱世を生きた気高き女性の、愛と忠義の物語 |
独孤伽羅~皇后の願い~ | 権力者の娘から皇后へ―愛に生きた女性の軌跡 |
中国の歴史時代劇ドラマのランキング
韓国・中国の時代劇や歴史ドラマとの出会いは、多くの方が史実に基づいた作品から始まるのではないでしょうか?
私自身も最初は、歴史的事実に忠実な作品だけを選んで視聴していました。
「史実から離れすぎたドラマはちょっと…」と思っていたものです。
しかし実際に視聴してみると、ファンタジー要素を取り入れた作品にも思いがけずハマってしまいました。
時代背景や衣装の美しさはそのままに、想像力豊かなストーリー展開や、現代的な解釈を加えた演出が新鮮で魅力的に感じられるようになっていったのです。
このように、視聴する作品の幅が広がっていくのも、アジアの時代劇・歴史ドラマの楽しみ方の一つかもしれません。
中国時代劇ドラマを歴史順に並べるまとめ
いかがでしたか?時代順にならべてみると、時代の流れが感じ取れて、面白いですよね。
また、同じ時代の別の作品と比べてみると、歴史上の人物が、ちがう描かれ方をしていたりして、これも見どころだと思います。
みなさんも、ぜひお気に入りの作品を見つけてくださいね。歴史を知ることで、ドラマの面白さは何倍にも広がります。それでは、素敵な中国時代劇ライフを!
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