大人気漫画『キングダム』に登場する国々が、史実ではどのような順番で滅んでいったのかを詳しく解説していきます。
キングダムファンの方はもちろん、中国古代史・中国歴史ドラマに興味がある方も必見の内容になっています。
中国歴史漫画『キングダム』に描かれる史実の国家滅びる順番

『キングダム』の魅力は、迫力ある戦闘シーンだけでなく、史実に基づいた国家間の駆け引きや政治的な動きにもありますよね。
では、実際の歴史において、春秋戦国時代の国々はどのような順番で滅んでいったのでしょうか?
春秋戦国時代『キングダム』で描かれる史実に基づく国家の滅亡順序
春秋戦国時代と一口に言っても、実は550年もの長い期間があります。
春秋時代(紀元前770年~476年)が約300年間。そして戦国時代(紀元前475年~221年)が約250年間。
合わせると、紀元前770年から紀元前221年までの550年間になります。

この時代は、小さな国々がひしめき合い、戦ったり同盟を組んだりと、まさに群雄割拠の世界。でも戦いだけじゃなく、思想や文化も花開いた時代でした。
「百家争鳴(ひゃっかそうめい)」という言葉があるように、孔子さんや老子さんをはじめ、いろんな考え方を持つ思想家たちが登場。彼らの教えは、その後の中国文化の基礎になりました。
私たちの知る「論語」や「孫子の兵法」も、実はこの時代に生まれたものなんです。今から2500年も前の考え方が、今でも世界中で読まれているなんてすごくないですか?
『キングダム』が主に描いているのは、戦国時代後半、七雄(しちゆう)と呼ばれる7つの強国が覇権を争った時代です。
七雄登場前 の国家滅亡
鄭(てい)
紀元前375年、韓によって滅ぼされました
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宋(そう)
紀元前286年、宋は、齊に征服されて滅亡
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魯(ろ)
紀元前256年、楚によって滅ぼされました
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これらの国々は『キングダム』本編ではあまり登場しませんが、中国古代史において重要な役割を果たしていました。特に魯国は孔子の出身地として有名です。
七雄 の滅亡順序
『キングダム』に登場する七雄の滅亡順序は以下の通りです。
韓(かん)
紀元前230年、秦の李信将軍によって滅ぼされました
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趙(ちょう)
紀元前228年、趙国は、秦によって滅ぼされました。
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魏(ぎ)
紀元前225年、秦の王翦将軍によって滅ぼされました
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楚(そ)
紀元前223年、秦の王翦・蒙恬将軍によって滅亡
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燕(えん)
紀元前222年、秦の王賁将軍によって滅ぼされました
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斉(せい)
紀元前221年、秦に降伏し滅亡
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そして、最後に残ったのが秦(しん)。始皇帝によって中国統一が成し遂げられました。
『キングダム』の主人公・信(しん)たちが活躍する舞台は、まさにこの歴史的な流れの中にあります。
漫画を読みながら「あぁ、この国はこの後こうなるんだな」と思うと、また違った見方ができます。
始皇帝による統一への道『キングダム』が描く国家滅亡の軌跡
秦の始皇帝(政)による中国統一は、計画的かつ戦略的に進められました。
『キングダム』でも描かれているように、秦は李牧や廉頗といった名将がいた趙国を最大の脅威と見なし、まず韓国を滅ぼしてから趙国に圧力をかけていきました。
統一戦略 の要点
内政の安定
商鞅(しょうおう)の変法により国力を充実
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外交戦略
「遠交近攻」という戦略で周辺国を孤立させる
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軍事改革
鉄器の普及と騎馬軍団の活用
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優秀な人材の登用
李斯や王翦など、能力のある人材を積極的に登用
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『キングダム』では、これらの歴史的な事実を踏まえながらも、登場人物たちの人間ドラマが生き生きと描かれています。
史実では淡々と記録されている国家の滅亡が、漫画では多くの人々の運命や選択が交錯する壮大な物語として展開されているのです。
『キングダム』で学ぶ中国歴史の流れと各国が史実で滅びる順番
『キングダム』を通じて中国古代史を学ぶことは、単なる暗記ではなく、当時の人々の生き様や国家間の関係性を理解することにつながります。
ここでは、より詳しく各国の滅亡過程と、現代の地図でどこにあたるのかを見ていきましょう。
『キングダム』でたどる中国古代歴史の年表
中国古代史を年表で整理すると、『キングダム』の物語がどの時代に位置しているのか、よりクリアに理解できます。
春秋時代から 戦国時代へ
紀元前770年~紀元前403年
春秋時代
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紀元前403年~紀元前221年
戦国時代
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『キングダム』の主な時代背景紀元前262年~紀元前260年
長平の戦い(趙と秦の大規模な戦い)
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紀元前247年
嬴政(えいせい)、秦王に即位
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紀元前230年~紀元前221年
秦による統一戦争
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『キングダム』の物語は、主に紀元前245年頃から始まり、秦による統一までを描いています。
主人公・信が武将として成長していく過程と、中国統一への歴史的な流れが重なっています。
各国滅亡 の詳細年表
より詳しく各国の滅亡年と要因をまとめてみました。
韓(紀元前230年)
滅亡要因:内政の不安定と秦の南郡攻略による孤立
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趙(紀元前228年)
滅亡要因:長平の戦いでの大敗後、国力が回復できず
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魏(紀元前225年)
滅亡要因:韓・趙の滅亡により完全に孤立
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楚(紀元前223年)
滅亡要因:内部分裂と秦の南方からの攻勢
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燕(紀元前222年)
滅亡要因:斉との争いで国力が減退
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斉(紀元前221年)
滅亡要因:周辺国の滅亡による孤立と内政の腐敗
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こうして見ると、秦による統一が非常に短期間(わずか10年)で行われたことがわかります。『キングダム』ではこの激動の時代が、個々の人物の視点から生き生きと描かれているのです。
現在の地図で追う『キングダム』の舞台
『キングダム』に登場する国々は、現在の中国のどの地域に相当するのでしょうか?
これを知ることで、物語の舞台がより身近に感じられるかもしれません。
七雄の現代における位置
- 秦: 現在の陝西省を中心とし、甘粛省南東部、四川省の一部を含む地域
- 楚: 現在の湖北省、湖南省、安徽省、江西省北部、河南省、浙江省の一部
- 燕: 現在の河北省、遼寧省、吉林省の北部
- 韓: 現在の河南省中部および西部、山西省東部および南部
- 趙: 現在の河北省南部、山西省 、内モンゴルの一部
- 魏: 現在の河南省北部、中部、東部、山西省南部
- 斉: 現在の山東省北部、河北省南部および西部、山西省南東部

主人公・信の故郷である秦は、現在の西安(かつての長安)を含む地域です。また、趙の都・邯鄲(かんたん)は現在も河北省に同名の都市として存在しています。
『キングダム』を読みながら、現代の地図と照らし合わせて見ると、物語の背景にある地理的な要素がより理解しやすくなりますよ。
例えば、秦が西方の辺境から中原に進出してきた経緯や、各国の攻防の戦略的意味がより明確になります。
まとめ 「史実」中国歴史漫画キングダム滅びる順番
『キングダム』は単なる戦闘漫画ではなく、史実に基づいた緻密な歴史ドラマでもあります。
七雄が滅びていく順番(韓→趙→魏→楚→燕→斉→秦の統一)を知ることで、漫画の展開をより深く理解できるようになりますね。
この記事を読んでいただいた皆さんには、ぜひ『キングダム』を読みながら「この戦いは史実ではどうだったのか」「この国はこの後どうなるのか」という視点も持って楽しんでいただければと思います。
歴史と漫画の両方の魅力を味わえることで、読書体験がさらに豊かになるはずです。
また、中国古代史に興味を持った方は、『史記』などの歴史書にも触れてみると、『キングダム』の世界がさらに広がるかもしれません。
漫画をきっかけに歴史に親しむのも素晴らしいことですよね。
最後に、『キングダム』が描く国家滅亡の順序は史実に忠実でありながらも、そこに生きる人々の物語としても魅力的です。
これからも秦の統一に向けて進んでいく物語の展開を、歴史的背景を知った上で楽しんでいきましょう。