
古代から語り継がれる神話の世界。
壮大なスケールと深い知恵が詰まった神話の世界は、現代を生きる私たちの心にも強く響きます。
今回は、世界中の魅力的な神話の世界を旅する気分で紹介していきます。
世界の神話 一覧
神話って、実は私たちの生活にもすごく関係があるんです。
例えば、月曜日(Monday)は「月の日」、木曜日(Thursday)は北欧神話の雷神トールに由来しているって知っていましたか?
創世神話一覧
世界の始まりを説明する創世神話。各地域で興味深い違いがあります。
エジプト神話
エジプト神話では、古代の主要都市ごとに異なる創世神話が伝えられていて、とても興味深いんです。
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ヘリオポリス(古代エジプトの宗教都市)では、全ては混沌とした原初の海・ヌンから始まります。そこから最初の丘が現れ、創造神アトゥムが誕生。

アトゥムは自身から神々を生み出し、世界の秩序を作り上げていったとされています。
一方、古代都市メンフィスでは、創造神プタハが言葉の力で世界を生み出したという壮大な物語が語られています。
プタハの心に思い浮かんだものが、その口から語られることで現実となった…なんだかワクワクする創造の物語ですよね。
そして、ヘルモポリスの伝承では、オグドアド(八柱神)による創世が語られます。
原初の水、無限、闇、隠されたものを象徴する4組の男女神が、混沌から秩序ある世界を生み出していったのです。
これらの創世神話は、それぞれの地域で大切に守られ、伝えられてきました。
同じエジプトの中でもこんなに異なる物語があるなんて、古代エジプトの文化の豊かさを感じます。
北欧神話
北欧神話では、巨人ユミルの体から世界が作られたという、なんとも衝撃的な説明がされています。
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北欧神話の創世では、まず存在したのは巨大な空虚「ギヌンガガプ」でした。
その南側には燃え上がる火の国ムスペルヘイム、北側には氷に覆われた霧の国ニヴルヘイムがありました。
このギヌンガガプの中で、ムスペルヘイムの熱とニヴルヘイムの冷気が出会い、その霧から垂れた毒の水滴から、最初の生命である巨人ユミルと巨大な雌牛アウズンブラが誕生したとされています。
そして、アウズンブラが氷をなめていると、そこから最初の神であるブーリが姿を現します。
ブーリの孫にあたるオーディン、ヴィーリ、ヴェーの三神が、ユミルを倒して世界を作り出すことになります。

そして、ユミルの体から色々なものが創造されます。
ユミルの眉毛を利用して巨大な防壁を築き、それをミッドガルドの周囲に張り巡らせました。
この壁は、人々の住まう中央の地を、危険な外界から守る防護柵となりました。
実は私たちの住む世界は、この巨人の体から作られているというのが、北欧神話の壮大な世界観なんです。
この物語からは、古代北欧の人々が持っていた、破壊と創造の循環、そして生命の不思議さへの深い洞察が感じられます。
中世ヨーロッパの世界を描いた海外ドラマでも人気の「バイキング」作品でも、北欧神話が出てきます。
実際にバイキング時代の北欧の人々は、主神オーディンや雷神トールをはじめとする北欧神話の神々を信仰の対象としていました。
日本神話
日本神話における創世は、『古事記』と『日本書紀』に記された壮大な物語です。混沌とした世界から秩序ある国土が生まれ、神々が誕生していく過程は、日本文化の根幹を形作る重要な物語となっています。
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天地が生まれたとき、高天原において最初の神々が誕生しました。
それが天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三柱です。
天つ神たち(天上界の神々)は、イザナギとイザナミという二柱の若い神に重要な使命を託しました。それは、まだ形の定まっていない世界を整え、国土を作り上げることでした。
神々は二人に天沼矛(あめのぬぼこ)という特別な矛を授けます。

イザナギとイザナミは天と地の境界にある天の浮橋の上に立ち、受け取った天沼矛を下界へと差し込みました。
すると、その矛の先から滴り落ちた潮が少しずつ固まり、最初の島が誕生します。
この島は「オノコロ島」と名付けられ、これが日本の国土の始まりとなりました。
ギリシャ神話
ギリシャ神話の創世物語は、多くの文化の創世神話と同様に、無から有への移行、混沌から秩序への変容を描いています。ヘシオドスの『神統記』によれば、最初に存在したのは「カオス」(χάος)と呼ばれる無形の空虚あるいは深淵であるとしています。このカオスは単なる「無」ではなく、すべての存在の可能性を内包した原初の状態として描かれています。
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ガイア(Γαῖα) | 大地、すべての生命を育む存在 |
タルタロス(Τάρταρος) | 地下深くの暗黒世界 |
エロス(Ἔρως) | 愛と生殖の力 |
エレボス(Ἔρεβος) | 暗闇を司る存在 |
ニュクス(Νύξ) | 夜の女神 |
これらの原初神たちは、誰からも生まれたわけではなく、カオスから自然発生的に現れたとされています。
ガイアは単独でウラノス(Οὐρανός、天空)を生み出し、またポントス(海)や山々を生み出しました。
ウラノスは自らの子であるキュクロプスとヘカトンケイレスを恐れ、彼らをタルタロスに閉じ込めました。
怒ったガイアは息子たちに父ウラノスへの反逆を促し、末っ子のクロノスが立ち上がりウラノスを倒しました。
クロノスはティタン神の王となったが、自身もまた子に王位を奪われるという予言を恐れ、妻レアとの間に生まれた子供たちを次々と飲み込んでしまいました。
しかしレアは最後の子ゼウスを密かに育て上げ、成長したゼウスはクロノスを欺いて兄弟姉妹を解放し、「ティタノマキア」と呼ばれる壮絶な神々の戦争を経て、ゼウスを中心とする新たな神々の秩序「オリュンポス神」の時代が到来しました。
人間の創造については複数の説がありますが、代表的なものにプロメテウスによる創造があります。
ティタン神イアペトスの息子プロメテウスは粘土で人間の形を作り、アテナが命を吹き込んだとされています。
あるいは、人類は「金の時代」から始まる五つの時代(金、銀、青銅、英雄、鉄)を通じて変化してきたという説もあります。
盤古神話(中国の創世神話)
中国の創世神話では、『三五歴記』や『述異記』などの文献に記されているように、最初に混沌とした卵のような世界があり、そこから盤古が生まれました。
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盤古は天地を分け、その死後、体が自然界の要素となりました。
盤古の目は太陽と月になったとされています。
これらの文献は後世に書かれたものですが、中国における代表的な創世神話として広く知られています。
エヌマ・エリシュ(メソポタミアの創世神話)
バビロニアの叙事詩「エヌマ・エリシュ」では、塩水の女神ティアマト(Tiamat)と淡水の神アプスー(Apsu)から全てが始まりました。後に若い神マルドゥクがティアマトと戦い、ティアマトの体から天と地を作り出しました。
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「エヌマ・エリシュ」は、バビロンの主神マルドゥクが原初の海の女神ティアマトと戦い、勝利した後に世界を創造する物語を伝えています。
この神話では、マルドゥクはバビロニアの最高神として描かれています。
この神話は、複数の粘土板に楔形文字で記され、最も完全な形で発見されたのは古代アッシリアの王アッシュルバニパルの図書館(ニネヴェ遺跡)からです。
ポポル・ヴフ(マヤの創世神話)
「ポポル・ヴフ」によると、創造神テペウとククマッツが協力して世界を作り出しました。
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創造神テペウとククマッツは、最初の人間を泥で作ろうとしましたが失敗し、その後木で試みましたが、これも失敗。
最後にトウモロコシの粉で人間を作ることに成功しました。
彼らは四人の男性(バラム・キツェー、バラム・アカブ、マフクタフ、イキ・バラム)を生み出し、彼らは優れた知性と視力を持っていました。
しかし神々は、人間たちがあまりにも賢く全てを見通せることに不安を覚え、彼らの能力を制限しました。
その後、四人の女性(カハ・パルーナ、チョミハー、ツヌニハー、カキシャハー)が創造され、この八人がマヤのキチェー族の始祖となりました。
ポポル・ヴフが伝えるこの神話は、マヤの人々のアイデンティティの中心です。
トウモロコシは今日も単なる食物ではなく神聖な存在として敬われ、私たちの文化と精神性に深く根付いています。
インド神話
ヒンドゥー教の伝統では、宇宙は周期的に創造と破壊を繰り返します。ブラフマーが世界を創造し、ヴィシュヌが維持し、シヴァが破壊するという循環です。
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最も古い創造説では、原初の人プルシャの体から世界が作られ、その口からバラモン、腕からクシャトリヤなどが生まれたとされています。
別の創造説では「ヒラニヤガルバ」(黄金の胎児または宇宙の卵)から宇宙が誕生したとされています。
この宇宙卵から最初にブラフマーが現れ、その後世界を創造したという説明はウパニシャッドやプラーナなどの後期文献に記されています。
ポリネシア神話
マオリの伝承では、ランギ(天)とパパ(地)が抱き合った状態から始まります。二神の間に生まれた子供たちが、両親を引き離すことで光が生まれ、世界が形作られました。タネ・マフタが両親を分け、木々を育て、鳥たちを創造したとされています。
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ランギ(天)とパパ(地)が引き離された後、タネ・マフタは世界の秩序を整えていきました。
タネ・マフタは、森の神として、さまざまな種類の木々や植物を世界に広げました。
また、最初の人間も創造したとされています。
タネの兄弟タンガロア(Tangaroa)は海の神となり、海の生き物たちを創造しました。
ロンゴ(Rongo)は平和と農耕の神となり、栽培植物を人々に与えました。
トゥマタウエンガ(Tu)は戦いと人間の神となり、人間に戦う術を教えました。
タウヒリマテア(Tawhirimatea)は風と嵐の神となりましたが、彼は父ランギの側に立ち、兄弟たちに対して怒りを表しました。
この分離によって両親は深い悲しみを感じ、ランギの涙は雨となって地上に降り注ぎ、パパの嘆きは霧となって立ち上がります。
これが現在も続く天気の現象の由来とされています。
アフリカのヨルバ族の創世神話
最高神オロドゥマレが、鳥が住む沼地だった地球に土地を作るため、首長のオリシャ・ニンラを遣わしました。オリシャンラは天から金の鎖を伝って降り、砂の入った貝殻と金の鶏を持っていました。オバタラは砂を原初の水の上に撒き、金の鶏がその砂をかき回すことで最初の陸地イレ・イフェ(Ile-Ife)が形成されたとしています。
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一部の伝承ではカメレオンが登場しますが、その役割は主に新しく創られた陸地が安定しているかを確認する使者としてのものです。
陸地が創造された後、オリシャ・ニンラは人間の肉体を粘土で形作り、オロドゥマレが息を吹き込んで命を与えたとされています。
ヨルバの神話は口承で伝えられてきたため、地域や語り手によって様々なバリエーションが存在することを覚えておくことが重要です。
オーストラリア先住民(アボリジニ)の創世神話
オーストラリア先住民の創世神話は「ドリームタイム」または「ドリーミング」と呼ばれる概念を中心に展開しています。この世界観は単なる「過去」ではなく、過去・現在・未来が共存する永遠の「時間」を表しています。
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創世期には、祖先である精霊的存在(アンセストラル・ビーイングス)が眠りから目覚め、それまで形のなかった大地を旅しながら山、川、岩、動植物などを創造しました。
代表的な創造神には、虹蛇、ワンジナ、バイアメがいます。
虹蛇 | 多くの地域で水や雨、生命の循環を司る存在 |
ワンジナ | 北西部キンバリー地方の雨や豊穣を司る精霊 |
バイアメ | 南東部の創造神 |
南米インカの創世神話
創造神ヴィラコチャが、ティティカカ湖から現れて最初の人間を石から作り出しました。しかし、これらの人々が神々に従わなかったため、大洪水で滅ぼし、再び新しい人間を創造したとされています。
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洪水の後、ヴィラコチャはティティカカ湖の島(現在のボリビア側の太陽の島または月の島と考えられる)で生き残った少数の人間たちを呼び集め、彼らに世界の各地に散らばり、新たな民族の祖先となるよう命じました。
その後、ヴィラコチャ自身は現在のペルーの海岸に向かって西に旅し、その過程で地域ごとに異なる民族を創造したとされています。
彼は各地に立ち寄り、人々に平和に暮らすよう教えを説いたと伝えられています。
最終的に、ヴィラコチャは太平洋の海上を歩いて西へ消えていったとされています。
アステカの創世神話
アステカ文明の宇宙観を形作る創世神話は、世界の誕生と破壊を繰り返す壮大な物語です。この神話は、現代に至るまで伝わる貴重なコデックス(絵文書)や考古学的発見から再構築されています。
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アステカの創世神話は、すべての始まりとなる二元的な創造神オメテオトルから始まります。
オメテオトルは男性と女性の両方の特性を持ち、宇宙の根源的な力を体現する存在でした。
この神から4人の強力な子神(テスカトリポカ、ケツァルコアトル、ウィツィロポチトリ、シペ・トテク)が生まれました。
これらの神々は宇宙の四方向と結びつき、世界の創造と破壊のサイクルを司りました。
アステカの神話では、現在の世界以前に四つの「太陽」(時代)が存在し、それぞれが壮絶な形で終焉を迎えたとされています。
イロコイ族の創世神話
天界から落ちた女神(スカイウーマン)が、大亀の背中に降り立ち、そこに土地を作り出したとされています。
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海の動物たち(カワウソ、ビーバー、ムスクラット)が海底から泥を運び上げ、亀の背中に置きました。
この泥が広がり、北米大陸(亀島)が形成されました。
多くの伝承では、何度も挑戦した末に小さなムスクラットが成功したとされています。
スカイウーマンは娘を産み、その娘が双子を身ごもります。
一方の双子(テハロンヒアワゴン)は調和と有用なものを創造し、もう一方(タウィスカロン)は障害や困難をもたらしました。
これらの双子は単純な善悪の二項対立ではなく、世界の均衡を保つ相補的な存在として描かれています。
この創世神話はイロコイ連邦の全部族に共通していますが、細部は部族ごとに異なり、彼らの世界観と文化的アイデンティティの核心を形成しています。
ケルト神話
ケルト神話は、古代ケルト人が信仰した神々や英雄についての物語の集合体です。
主にアイルランド、ウェールズ、ブリテン島などの地域に伝わる神話です。
起源と特徴
ケルト神話は紀元前1000年頃から発展し始めたとされています。
特徴として、自然崇拝の要素が強く、森林や泉、川などの自然物に神聖な力が宿るという信仰がありました。
また、「この世」と「あの世」の境界が薄いという概念も特徴的です。
ケルト神話には数多くの神々が登場します。
ダグザ | 豊穣と知恵の神で、「良き神」とも呼ばれる父なる神 |
モリガン | 戦いと運命の女神で、しばしばカラスの姿で現れる |
ルー | 太陽と光の神、多くの技能を持つ英雄神 |
マナナン・マク・リール | 海の神、あの世とこの世の間を行き来する |
ケルヌンノス | 角のある森の神、動物の守護神 |
アイルランドのケルト神話は主に4つのサイクルに分類されます。
神話的サイクル:トゥアハ・デ・ダナーン(ダナの民族)の物語
アルスター・サイクル:クー・フーリンなどの英雄の物語
フェニアン・サイクル:フィン・マックールと戦士集団フィアナの物語
歴史的サイクル:アイルランドの王たちの物語
ケルト神話は現代のファンタジー文学や映画、ゲームなどに大きな影響を与えています。
J.R.R.トールキンの『指輪物語』やC.S.ルイスの『ナルニア国物語』などにもケルト神話の要素が見られます。
また、ハロウィン(サウィン祭)やメイデー(ベルテーン祭)など、現代でも行われている季節の祭りの多くはケルト人の祭りに起源があります。
神話に登場する神様一覧
ローマ神話(ギリシャ神話)に登場する神様一覧
ギリシャ神話をベースにしながらも、独自の発展を遂げたローマ神話。主な神々を見てみましょう。
主要神(大神)
ローマ名 | ギリシャ神の対応 | 役割・担当領域 |
---|---|---|
ユピテル/ジュピター (Jupiter) | ゼウス | 空と雷の神、神々の王 |
ユノ (Juno) | ヘラ | 結婚と出産の女神、ユピテルの妻 |
ネプトゥヌス (Neptune) | ポセイドン | 海と地震の神 |
プルート (Pluto) | ハデス | 冥界の神 |
マルス (Mars) | アレス | 戦争の神 |
ミネルウァ (Minerva) | アテナ | 知恵と戦略の女神 |
ウェヌス (Venus) | アフロディーテ | 美と愛の女神 |
アポロ (Apollo) | アポロン | 太陽、医術、予言、音楽の神 |
ディアナ (Diana) | アルテミス | 月と狩猟の女神 |
ウルカヌス (Vulcan) | ヘパイストス | 鍛冶と火の神 |
ケレス (Ceres) | デメテル | 農業と豊穣の女神 |
メルクリウス (Mercury) | ヘルメス | 使者、商業、盗賊の神 |
バッカス (Bacchus) | ディオニュソス | ワインと祝祭の神 |
二次神・特殊神
ローマ名 | ギリシャ神の対応 | 役割・担当領域 |
---|---|---|
ヤヌス (Janus) | なし(純ローマ神) | 始まりと終わり、門の神 |
サトゥルヌス (Saturn) | クロノス | 時間と農業の神 |
クィリヌス (Quirinus) | なし(純ローマ神) | ローマの守護神、ロムルスの神格化 |
ウェスタ (Vesta) | ヘスティア | 炉と家庭の女神 |
テルス (Tellus/Terra) | ガイア | 大地の女神 |
ポモナ (Pomona) | なし(純ローマ神) | 果樹と果実の女神 |
フローラ (Flora) | クロリス | 花と春の女神 |
ベローナ (Bellona) | エニュオ | 戦争の女神 |
フォルトゥナ (Fortuna) | テュケー | 運命と幸運の女神 |
リベル (Liber) | ディオニュソスの一側面 | 自由と豊穣の神 |
クピド (Cupid) | エロス | 愛と欲望の神 |
ソル (Sol) | ヘリオス | 太陽神 |
ルナ (Luna) | セレネ | 月の女神 |
精霊・自然神
ローマ名 | 役割・担当領域 | |
---|---|---|
ラレス (Lares) | 家や交差点などの守護精霊 | |
ペナテス (Penates) | 貯蔵庫の守護精霊 | |
マネス (Manes) | 祖先の霊 | |
レムレス (Lemures) | 悪霊や不幸をもたらす死者の霊 | |
ファウヌス (Faunus) | 森林の神 | |
シルウァヌス (Silvanus) | 森や境界の神 | |
パーレス (Pales) | 羊飼いと牧草地の神 | |
ポルトゥヌス (Portunus) | 港と入口の神 | |
ウォルトゥムヌス (Vertumnus) | 季節の変化と果樹園の神 |
抽象概念の神格化
ローマ名 | 役割・担当領域 | |
---|---|---|
ウィクトリア (Victoria) | 勝利の女神 | |
パクス (Pax) | 平和の女神 | |
コンコルディア (Concordia) | 調和の女神 | |
リベルタス (Libertas) | 自由の女神 | |
ユウェンタス (Juventas) | 若さの女神 | |
サルス (Salus) | 健康と福祉の女神 | |
フィデス (Fides) | 忠誠と誠実の女神 | |
プディキティア (Pudicitia) | 謙虚と純潔の女神 | |
スペス (Spes) | 希望の女神 | |
ピエタス (Pietas) | 義務と敬虔の女神 |
日本神話に登場する神様 一覧
私たちにとって最も身近な日本神話。八百万(やおよろず)の神々の中から、特に印象的な神様をピックアップしました。

神名 | 役割・担当領域 |
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天照大神(アマテラスオオミカミ) | 最高神・太陽神・皇祖神 |
須佐之男命(スサノオノミコト) | 海・嵐・暴風の神 |
月読命(ツクヨミノミコト) | 月の神 |
伊邪那岐命(イザナギノミコト) | 国産みの神・創造神 |
伊邪那美命(イザナミノミコト) | 国産みの神・死と黄泉の国の神 |
大国主命(オオクニヌシノミコト) | 国作りの神・医療・農業・商業の神 |
少彦名命(スクナヒコナノミコト) | 医療の神・大国主の協力者 |
建御雷神(タケミカヅチノカミ) | 雷・剣の神・国譲りの使者 |
天宇受売命(アメノウズメノミコト) | 芸能・舞踊の神 |
猿田彦神(サルタヒコノカミ) | 道案内・交通安全の神 |
天手力男命(アメノタヂカラオノミコト) | 力の神・天岩戸開きの神 |
八坂瓊曲玉命(ヤサカニノマガタマノミコト) | 宝物・装飾品の神 |
思兼神(オモイカネノカミ) | 知恵・思慮の神 |
火産霊神(ホムスビノカミ) | 火の神 |
速須佐之男命(ハヤスサノオノミコト) | 風・暴風雨の神 |
奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト) | 須佐之男命の妻・稲の神 |
天児屋根命(アメノコヤネノミコト) | 祭祀・神事の神 |
倉稲魂命(ウカノミタマノミコト) | 穀物・食物の神 |
木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ) | 花・桜・富士山の神 |
豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト) | 海の神・竜宮の姫 |
天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ) | 宇宙の中心・最初に現れた神 |
高御産巣日神(タカミムスヒノカミ) | 創造と生成の神 |
神産巣日神(カミムスヒノカミ) | 神々を生み出す神 |
宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂノカミ) | 葦の若芽のように成長する神 |
天之常立神(アメノトコタチノカミ) | 永遠に立つ神・時間の神 |
保食神(ウケモチノカミ) | 食物の神 |
建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト) | 暴風・激情の神 |
天之忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト) | 天照大神の子・皇室の祖先 |
邇邇芸命(ニニギノミコト) | 天孫降臨の神・皇室の祖先 |
天若日子(アメノワカヒコ) | 天から国土を平定するために遣わされた神 |
日本武尊(ヤマトタケルノミコト) | 武勇の神・東征西征の英雄 |
天道日女命(アマテルヒメノミコト) | 太陽の女神(アマテラスとは別説) |
事代主神(コトシロヌシノカミ) | 縁結び・商売の神・大国主の子 |
熊野久須毘命(クマノクスビノミコト) | 熊野の地の神 |
多紀理毘売命(タギリヒメノミコト) | 滝・水の流れの神 |
天之水分神(アメノミクマリノカミ) | 水を司る神・水の配分の神 |
綿津見神(ワタツミノカミ) | 海の神 |
天照国照彦天火明櫛玉饒速日命(アマテルクニテルヒコアメノホアカリクシタマニギハヤヒノミコト) | 火明命・物部氏の祖神 |
天神地祇(アマツカミクニツカミ) | 天の神々と地の神々の総称 |
天之尾羽張神(アメノオハバリノカミ) | 境界・守護の神 |
天鈿女命(アメノウズメノミコト) | 芸能・舞踊の神 |
稚産霊神(ワクムスビノカミ) | 若さと成長の神 |
- アマテラス:太陽を司る女神様。強くて優しい、理想的なリーダー像
- スサノオ:荒々しいけど情熱的。困った人を助ける心優しい一面も
- オオクニヌシ:国造りの神様で、恋愛でも波乱万丈な経験の持ち主
エジプト神話に登場する神様 一覧
神名 | 役割・担当領域 |
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ラー(Ra) | 太陽神・創造神・神々の王 |
オシリス(Osiris) | 冥界の王・死と復活の神・農業の神 |
イシス(Isis) | 魔術と知恵の女神・母性の象徴・オシリスの妻 |
ホルス(Horus) | 空の神・王権の神・オシリスとイシスの子 |
セト(Set) | 混沌と嵐の神・砂漠の神・オシリスの兄弟 |
アヌビス(Anubis) | 死者の案内人・ミイラ作りの神 |
トト(Thoth) | 知恵と学問の神・文字と魔術の神 |
ハトホル(Hathor) | 愛と美と音楽の女神・母性の象徴 |
バステト(Bastet) | 猫の女神・家庭の守護神・喜びの象徴 |
プタハ(Ptah) | 創造神・工芸の神・メンフィスの守護神 |
セクメト(Sekhmet) | 戦争と復讐の女神・疫病を司る |
ヌト(Nut) | 空と天の女神・星々の母 |
ゲブ(Geb) | 大地の神・ヌトの夫 |
マアト(Ma’at) | 真理と正義と調和の女神 |
ネフティス(Nephthys) | 死と守護の女神・イシスの姉妹 |
アムン(Amun) | 風と豊穣の神・「隠れた者」 |
アムン・ラー(Amun-Ra) | アムンとラーが融合した最高神 |
アトゥム(Atum) | 創造神・原初の丘から自ら生まれた神 |
ソベク(Sobek) | ワニの神・ナイル川の力の象徴 |
タウェレト(Taweret) | 出産と母性の女神・妊婦の守護神 |
アピス(Apis) | 豊穣の神・生殖力の象徴・聖なる雄牛 |
ウペト(Wepwawet) | 戦争と死者の道を開く神・狼の姿 |
コンス(Khonsu) | 月の神・時間と治癒の神 |
シュー(Shu) | 風と空気の神・ヌトとゲブを分ける |
テフヌト(Tefnut) | 水分と湿気の女神・シューの双子 |
ハピ(Hapi) | ナイル川の神・洪水と豊穣の象徴 |
ネイト(Neith) | 戦争と狩猟の女神・創造と織物の神 |
イムホテプ(Imhotep) | 医術と知恵の神・神格化された歴史上の人物 |
ベス(Bes) | 家庭と出産の守護神・悪霊を追い払う |
セラピス(Serapis) | ギリシャ・エジプト融合の神・豊穣と死後の世界 |
メレト(Meret) | 歌と喜びの女神・ラーの船を迎える |
ハトメヒト(Hatmehit) | 魚の女神・デルタ地方の守護神 |
ネフェルトゥム(Nefertem) | 香りと美の神・蓮の花から生まれた神 |
メヘン(Mehen) | 蛇の神・ラーの太陽の船を守護 |
アペプ(Apophis/Apep) | 混沌と破壊の神・巨大な蛇の姿・ラーの敵 |
アモン(Amon) | テーベの守護神・生殖と豊穣の神 |
ミン(Min) | 男性の生殖力の神・豊穣と収穫の神 |
モンテゥ(Montu) | 戦争の神・テーベの守護神・鷹頭の戦士 |
シャイ(Shai) | 運命の神・人間の寿命を定める |
インド神話に登場する神様 一覧
神名 | 役割・担当領域 |
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ブラフマー(Brahma) | 創造神・宇宙の創造者・四面の神 |
ヴィシュヌ(Vishnu) | 維持と保護の神・宇宙の維持者 |
シヴァ(Shiva) | 破壊と再生の神・宇宙の破壊者・ヨガの神 |
ラクシュミー(Lakshmi) | 富と繁栄の女神・美の女神・ヴィシュヌの妃 |
パールヴァティー(Parvati) | 愛と献身の女神・母神・シヴァの妃 |
サラスヴァティー(Saraswati) | 知恵と学問と芸術の女神・ブラフマーの妃 |
ガネーシャ(Ganesha) | 知恵と成功の神・障害の除去者・象頭の神 |
カールティケーヤ(Kartikeya) | 戦争の神・軍神・シヴァとパールヴァティーの息子 |
ハヌマーン(Hanuman) | 猿神・力と献身の神・ラーマの忠実な従者 |
インドラ(Indra) | 雷と雨の神・神々の王・天界の支配者 |
アグニ(Agni) | 火の神・祭儀の神・神々への使者 |
ヴァルナ(Varuna) | 水と海の神・道徳の守護者 |
ヴァーユ(Vayu) | 風の神・生命の息吹 |
スーリヤ(Surya) | 太陽神・光と力の源泉 |
チャンドラ(Chandra) | 月の神・時間の神 |
ヤマ(Yama) | 死の神・正義の神・冥界の支配者 |
カーリー(Kali) | 時間と変化と破壊の女神・シヴァの妃の一形態 |
ドゥルガー(Durga) | 戦いの女神・悪魔退治の女神・女性の力の象徴 |
クリシュナ(Krishna) | ヴィシュヌの化身・愛と喜びの神・聖なる牧童 |
ラーマ(Rama) | ヴィシュヌの化身・正義と徳の象徴・理想の王 |
クベーラ(Kubera) | 財宝と富の神・夜叉の王 |
カルティカ(Kartika) | 美と若さの神・戦争の神(カールティケーヤの別名) |
ナーラーヤナ(Narayana) | 最高神・原初の存在・ヴィシュヌの別名 |
ナタラージャ(Nataraja) | 宇宙の踊り手・シヴァの舞踊神としての姿 |
バイラヴァ(Bhairava) | 恐怖の神・シヴァの恐ろしい姿 |
ブラフマスパティ(Brihaspati) | 知恵と雄弁の神・神々の教師・木星の神 |
シャニ(Shani) | 土星の神・運命と苦難の神 |
ラーフ(Rahu) | 北の月の節・日食の原因とされる神 |
ケートゥ(Ketu) | 南の月の節・彗星の神 |
ガンガー(Ganga) | 聖なるガンジス川の女神・浄化の神 |
アディティ(Aditi) | 無限と自由の女神・神々の母 |
ニルリティ(Nirrti) | 不幸と死の女神 |
プリトヴィー(Prithvi) | 大地の女神・母なる大地 |
ルドラ(Rudra) | 嵐と狩猟の神・シヴァの初期形態 |
トワシュトリ(Tvashtri) | 職人の神・神々の武器の作り手 |
ウシャス(Ushas) | 曙の女神・夜明けの象徴 |
マヌ(Manu) | 人類の祖先・最初の人間・法の制定者 |
カーマ(Kama) | 愛と欲望の神・愛の矢を持つ神 |
ラティ(Rati) | 情熱と性愛の女神・カーマの妻 |
ヤクシャ(Yaksha) | 自然精霊・宝の守護者 |
アプサラス(Apsaras) | 天界の踊り子・美の化身 |
北欧神話に登場する神様 一覧
神名 | 役割・担当領域 |
---|---|
オーディン(Odin) | 最高神・知恵と戦いの神・詩と魔術の神 |
フリッグ(Frigg) | 結婚と母性の女神・予言の女神・オーディンの妻 |
トール(Thor) | 雷と雨の神・力と戦いの神・農民の守護神 |
フレイヤ(Freya) | 愛と美と豊穣の女神・戦死者の半数を迎える |
フレイ(Freyr) | 豊穣と太陽と雨の神・平和と繁栄の神 |
ティール(Tyr) | 戦争と正義の神・勇気の神・片腕の神 |
ロキ(Loki) | 悪戯の神・炎の神・形を変える神・騙し神 |
バルドル(Baldr) | 美と光と純潔の神・オーディンとフリッグの息子 |
ヘイムダル(Heimdall) | 見張りの神・虹の橋ビフレストの番人 |
ヘル(Hel) | 冥界の女王・死の女神・ロキの娘 |
ブラギ(Bragi) | 詩と雄弁の神・詩人の守護神 |
イドゥン(Idunn) | 若さと春の女神・黄金のリンゴの管理者 |
スカディ(Skadi) | 冬と狩猟の女神・山の女神 |
ニョルド(Njord) | 海と風と富の神・フレイとフレイヤの父 |
フリッグ(Frigg) | 結婚と母性の女神・予言の女神・オーディンの妻 |
ウル(Ull) | 弓と狩猟と冬の神・スキーの神 |
ヴィーダル(Vidar) | 復讐の神・沈黙の神・オーディンの息子 |
ヴァリ(Vali) | 復讐の神・オーディンの息子・バルドルの復讐者 |
フォルセティ(Forseti) | 正義と和解の神・バルドルの息子 |
ヘズ(Hodr) | 冬と闇の神・盲目の神・バルドルを誤って殺した神 |
シグン(Sigyn) | 忠誠の女神・ロキの妻 |
ゲフィヨン(Gefjon) | 豊穣と処女性の女神・耕作の女神 |
ソール(Sól) | 太陽の女神・マーニの姉 |
マーニ(Máni) | 月の神・ソールの兄弟 |
エイル(Aegir) | 海の神・海の王 |
ラーン(Ran) | 海の女神・溺死者を捕らえる網を持つ・エイルの妻 |
シン(Syn) | 真実と正義の女神・裁判の守護神 |
ヤルンサクサ(Jarnsaxa) | 大地の女神・トールの愛人 |
ヨルズ(Jord) | 大地の女神・トールの母 |
ミーミル(Mimir) | 知恵の神・知恵の泉の管理者 |
ブリュンヒルデ(Brynhildr) | ヴァルキリーの女王・戦士の女神 |
ヴァルキリー(Valkyries) | 戦いの乙女たち・戦死者を選び導く |
ノルン(Norns) | 運命の三女神・過去、現在、未来を司る |
フェンリル(Fenrir) | 巨大な狼・ラグナロクでオーディンを殺す・ロキの息子 |
ヨルムンガンド(Jormungandr) | 世界を取り巻く大蛇・ミズガルズの蛇・ロキの息子 |
スルト(Surtr) | 炎の巨人・ラグナロクで世界を焼き尽くす |
ヘイムダル(Heimdallr) | 神々の見張り・ビフレストの守護者・ラグナロクを告げる |
フーギン&ムーニン(Huginn & Muninn) | オーディンの二羽のカラス・思考と記憶を象徴 |
神話に登場する武器一覧
神々が持つ武器には、それぞれ特別な力が宿っています。

武器名 | 所有者/使用者 |
---|---|
ミョルニル(Mjölnir) | トール(北欧神話)- 雷を操る魔法のハンマー。投げても必ず持ち主の手元に戻る |
グングニル(Gungnir) | オーディン(北欧神話)- 決して標的を外さない魔法の槍 |
エクスカリバー(Excalibur) | アーサー王(アーサー王伝説)- 湖の貴婦人から授かった魔法の剣。鞘は傷を負った者の出血を止める |
ヴァジュラ(Vajra) | インドラ(インド神話)- 雷電の力を持つ武器。金剛杵とも呼ばれる |
天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ) | 須佐之男命(日本神話)- 八岐大蛇の尾から見つかった剣。後に草薙剣となる |
トリシューラ(Trishula) | シヴァ(インド神話)- 三叉の槍。創造・維持・破壊の三つの力を象徴する |
カドゥケウス(Caduceus) | ヘルメス(ギリシャ神話)- 二匹の蛇が絡みついた杖。使者の象徴 |
ガーンディーヴァ(Gandiva) | アルジュナ(インド神話)- ブラフマーが作った不滅の弓。射手に疲労を与えない |
雷神の斧(Stormbreaker) | ペルーン(スラヴ神話)- 雷と嵐を操る力を持つ斧 |
アイギス(Aegis) | ゼウス/アテナ(ギリシャ神話)- ゴルゴンの頭が付いた盾または鎧。敵を石に変える力を持つ |
ゲイボルグ(Gáe Bulg) | クー・フーリン(ケルト神話)- 必ず敵の心臓を貫く呪われた槍。30の棘が体内で開く |
ハルパー(Harpe) | ペルセウス(ギリシャ神話)- メドゥーサを倒すためにヘルメスから授かった鎌のような剣 |
ダインスレイヴ(Dainsleif) | ホグニ(北欧神話)- 一度鞘から抜くと必ず人を殺さなければ戻せない呪われた剣 |
天羽々斬(あめのはばきり) | タケミカヅチ(日本神話)- 国譲りの際に使われた剣。十拳剣とも呼ばれる |
ブリューナク(Brionac) | ルー(ケルト神話)- 光の槍。太陽の光線から作られたとされる |
グラム(Gram) | シグルド(北欧神話)- オーディンが木に突き刺した剣を引き抜いて再鍛造した剣。ドラゴンを倒す |
后羿の弓(Houyi’s Bow) | 后羿(中国神話)- 十の太陽のうち九つを射落とした弓 |
サンダーボルト(Thunderbolt) | ゼウス(ギリシャ神話)- 雷と稲妻の力を持つ武器。キュクロプスが作った |
デュランダル(Durandal) | ローラン(フランス叙事詩)- 聖遺物を含む不壊の剣。天使から授かったとされる |
アスクレピオスの杖(Rod of Asclepius) | アスクレピオス(ギリシャ神話)- 一匹の蛇が絡みついた杖。医術と治癒の象徴 |
偃月刀(Guandao) | 関羽(中国伝説)- 青龍偃月刀。重量があり強力な切れ味を持つ |
ミストルティン(Mistilteinn) | ヘズ(北欧神話)- ヤドリギで作られた致命的な武器。バルドルを殺した |
ブリジンガメン(Brisingamen) | フレイヤ(北欧神話)- 魔法の首飾り。着用者に美と魅力を与える |
トライデント(Trident) | ポセイドン(ギリシャ神話)- 海と地震を操る三叉の槍 |
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま) | 天照大神(日本神話)- 三種の神器の一つ。霊的な力を持つ |
アポロンの弓矢(Apollo’s Bow) | アポロン(ギリシャ神話)- 銀の弓と矢。疫病をもたらすことができる |
スダルシャナ・チャクラ(Sudarshana Chakra) | ヴィシュヌ(インド神話)- 円盤状の投擲武器。敵を追跡し必ず戻ってくる |
ペルーンの弓(Perun’s Bow) | ペルーン(スラヴ神話)- 雷と稲妻の弓矢 |
方天戟(Fang Tian Ji) | 呂布(中国伝説)- 重くて威力のある戟。三国志の武将の象徴的武器 |
アンク(Ankh) | イシス(エジプト神話)- 生命と保護の象徴。アミュレット・オブ・イシスとも呼ばれる |
ネメアンの獅子の皮(Nemean Lion’s Pelt) | ヘラクレス(ギリシャ神話)- どんな武器も貫通できない不滅の鎧 |
ティルフィング(Tyrfing) | スヴァフルラミ(北欧神話)- 小人族が作った呪われた剣。抜くたびに人を殺さねばならない |
ヤーンダンディ(Yewfelle) | ウルリク(北欧伝説)- 強力な魔法の弓。矢が尽きることがない |
フラガラク(Fragarach) | マナナン・マク・リール(ケルト神話)- 「空気を切り裂く者」と呼ばれる剣。どんな鎧も切り裂く |
クトゥルフの杖(Staff of Cthulhu) | クトゥルフの司祭(クトゥルフ神話)- 異次元の力を持つ杖 |
八咫鏡(やたのかがみ) | 天照大神(日本神話)- 三種の神器の一つ。真実を映し出す鏡 |
面白い有名神話ランキング3
個人的におすすめの神話をランキングでご紹介。
トールと知恵の巨人ウトガルド・ロキの対決
北欧神話の中でも特に魅力的なエピソードの一つが、雷神トール(トーア)と巨人ウトガルド・ロキとの知恵比べの物語です。
この物語は主に『スノッリのエッダ』の「ギュルヴィたぶらかし」に記されています。
トールが友人と共に巨人の城を訪れると、一見単純な試練に次々と挑むも全て敗北。
実は彼は海を飲み、世界蛇(ミッドガルドの蛇)を持ち上げ、「老い」の化身とと闘っていたのです。
個人的に、この物語の面白さは「力」と「知恵」の対比にあります。
最強の神トールでさえ、幻術と知略の前では子どものように騙されてしまう姿が愛おしい。
また、彼が気づかぬうちに偉業を成し遂げていたというどんでん返しも秀逸です。
北欧の人々の「力だけでは自然には勝てない」という知恵が込められた深みのある神話です。
ケルト神話 境界と変容の物語
ケルト神話の面白さは、現実と異界の「境界」にあります。
季節の変わり目に開く異世界「シー」の扉、そして人間と超自然の絶妙な距離感が魅力的です。
個人的におすすめなのは英雄クーフリンの物語です。
戦いの最中に「戦の歪み」で恐ろしい姿に変身する描写は、現代のヒーローものにも負けない迫力があります。
また、フィン・マックールが知恵の鮭を食べて予知能力を得る話は、「食べ物で変身」という意外性が楽しいです。
ケルト神話の不思議なところは、恐ろしくも美しい妖精たちが登場するのに、白黒はっきりした勧善懲悪ではないこと。
人間側も妖精側も、どちらも理解できる動機を持っているのが、物語に深みを与えています。
現代ファンタジーの源流として、アーサー王伝説や「ハリー・ポッター」シリーズにまで影響を与えたこの神話世界は、何度読んでも新しい発見がある宝庫だと思います。
オルフェウスとエウリュディケの愛の物語
ギリシャ神話の中でも特に感動的なのが、音楽家オルフェウスと妻エウリュディケの物語です。
天才音楽家オルフェウスは、その奏でる竪琴の音色で動物や自然をも魅了していました。
彼と美しいエウリュディケは深く愛し合い結婚しましたが、エウリュディケは蛇に噛まれて命を落としてしまいます。
深い悲しみに暮れたオルフェウスは前例のない行動に出ます。
冥界へ降り、ハデスとペルセポネの前で悲しみの歌を奏で、二人の心を動かしたのです。
ハデスはエウリュディケを地上へ戻すことを許可しますが、「冥界を出るまで振り返ってはならない」という条件を付けました。
しかし出口が見えてきた時、オルフェウスは不安に駆られて振り返ってしまい、エウリュディケは再び冥界へと消えていきました。
この悲劇的な物語は、愛の力と限界、信頼と疑念の葛藤を象徴し、芸術や文学に大きな影響を与えています。
世界の有名神話 一覧 まとめ
神話は単なる昔話ではありません。
人類の知恵や経験、希望や夢が詰まった宝箱です。
今回紹介した神話の中から、あなたのお気に入りは見つかりましたか?
これらの物語は、現代を生きる私たちにも、たくさんのヒントを与えてくれます。
ぜひ、気になる神話をより深く探ってみてください。そこには、きっと新しい発見が待っているはずです。
このブログでは、神話に興味を持ち始めた方から、もっと詳しく知りたい方まで、幅広い読者のニーズに応えられるよう心がけました。
特に「有名な神話を知りたい」「各神話の特徴を比較したい」というご要望に焦点を当てています。
これを読んで、神話の世界により親しみを感じていただけたら嬉しいです。