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実は、Photoshop(フォトショップ)のAI生成機能は意外と隠れた場所にあって、初めて使う人の多くが「どこにあるかわからない」と困っているんです。
私も10年以上Photoshopを愛用しています。
エンジニアとしてプログラムコードを書くだけではなく、WEBデザイン用の画像を作るのにも良く使ってきたPhotoshop。
今やPhotoshopにもAIが使えるようになりましたね。 Adobe には、Fire Flyという生成AIが出ましたが、今回は、それに関係する内容ですが、PhotoshopでのAI生成機能に焦点を当てて使い方を初心者の方にもわかりやすく紹介します。
この記事トップ↑画像は、Photoshop内で、Fire Flyを使って作りました。
この記事を読めば、PhotoshopのAI生成機能がどこにあるのか、どうやって使うのかが理解できと思います。
PhotoshopのAI生成ツール基本操作と利用方法
PhotoshopのAI生成機能は、Adobe Fireflyという技術を使って実現されています。 [Adobe公式発表 2023年5月]によると、この機能は段階的にPhotoshopに統合されており、現在では非常に強力な創作支援ツールとなっています。
photoshop(フォトショップ)の画像生成AIツールが出てこない、どこにあるの?
「生成AI出てこない」という悩みを抱えている方、実は私も最初同じことで戸惑いました。
PhotoshopのAI生成機能は、主に次のようにして使用することができます。
photoshop(フォトショップ)の画像生成AIツールでできること
生成塗りつぶし(Generative Fill)実戦
photoshopの生成塗りつぶし機能は、画像を選択ツールで選択した範囲を、入力したプロンプトで塗りつぶしをする機能です。
実際にphotoshopの生成塗りつぶし機能を使ってみましょう。
今回は、この画像を使って生成塗りつぶし機能を実戦します。

画像の左上に「流れ星」を追加してみます。
① 選択ツールで選択範囲を指定

②「編集」メニューから、「生成塗りつぶし」を選択

③プロンプト入力画面に、塗りつぶしたい内容を入力
プロンプトは、「流れ星」だけでも良いですが、「素早い光」的な感じを表現したかったので、「閃光」と入力を追加。

④生成するのに10秒ほど待ちます。


選択した部分に、入力したプロンプトの内容が生成されました。
バリエーションが3つ提示されているので、気に入ったのがあれば、それを選択します。
私的には、1枚目より2枚目の方が気に入ったので2枚目を選択しました。

生成拡張(Generative Expand)
生成拡張機能は、元の画像の外側に、元の画像に合う画像を生成します。
画像の下側と右側を拡張して、そこに「岩に隠れた宇宙船」を生成してみます。
①切り抜きツールで画像を拡張した状態で、右クリックし、「生成拡張」ボタンをクリック

②生成拡張のプロンプトを入力
今回は、「岩に隠れている、宇宙船」と入力してみます。


③左下に「宇宙船」が生成拡張されましたね。3つ生成されたうち、2つ目がしっくりきたので2つ目を選択しました。
元の画像に自然に馴染んでいますね。
被写体を選択
「被写体を選択」機能は、AIが自動的に主要な被写体を選択してくれます。
①「選択範囲」メニューから、「被写体」でAIが自動的に主要な被写体を選択

②被写体が自動で選択されるので、被写体の切り抜きや、コピペができる。

新規画像生成
①画像が無い状態で、キャンパス全てを選択して、「画像を生成」を選択します。

②プロンプトを書けば、新規で新しい画像を生成することができます。
今回は、「公園にいる日本人男性の写真」を生成してもらいます。
プロンプトは、「日本人、男性、公園」と入力します。


画像が生成されましたが、3つのバリエーションのどれも気に入らなかったので、プロンプトを追加して再度生成します。
人の顔アップ画像を生成したいので、「日本人、男性、顔、公園」のように、「顔」のプロンプトを追加します。

画像が生成され、バリエーション2番目の画像を採用しました。
ニューラルフィルターで肌のスムージングやカラー化
ニューラルフィルター機能は、写真の肌を自然に滑らかにしたり、表情の変更(笑顔の調整)などができます。
①「フィルター」メニューから、「ニューラルフィルター」を選択しま「す。

「ニューラルフィルター」が開くと、「肌をスムーズに」や「スマートポートレート」などの項目が表示されます。

②今回は、「スマートポートレート」を選択します。
「笑顔」の部分のレベルを上げて見ると、閉じていた口元が、開き「笑顔に」生成されました。
また、「髪の量」のレベルを上げると、「髪の量」が増えます。
重要なポイント:これらの機能が表示されない場合は、以下を確認してください。
- Creative Cloudのサブスクリプションが有効か
- Photoshopが最新版にアップデートされているか
- インターネット接続が安定しているか
Photoshop AI生成で背景制作:フォトショップでイラストを作るやり方とコツ
背景イラストの制作は、PhotoshopのAI生成機能が最も威力を発揮する分野の一つです。
従来なら数時間かかっていた背景制作が、数分で完成することも珍しくありません。
実際にPhotoshopAI生成で作成した背景イラストとプロンプトのコツ
実際に上記で作成したように、「編集」→「画像生成」で、プロンプトを入力していきます。
これまで多くのプロンプトを書いて試してきたので、上手く意図が伝わりやすいと思ったプロンプトの書き方を紹介します。
効果的なプロンプトの書き方
私がPhotoshopを10年以上使い込み、AI機能を1年以上実際に活用して気づいた、本当に効果的なプロンプトの書き方をお教えします。
書籍や他の記事では語られていない、実践的なノウハウです。
単語区切りが文章形式より圧倒的に効果的
これは、公式でそう表記されているわけではありませんが、数百回のテストを重ねた結果、カンマ「,」で区切った単語形式が、自然な文章形式よりも明確に意図が伝わると感じています。
Adobe公式ガイドラインでは、「シンプルで直接的な言葉」が推奨されているので、カンマで区切る方法はその推奨方針に沿ったアプローチだと思います。
実例比較
- ❌ 文章形式: 「夕暮れの森で神秘的な光が差し込んでいる幻想的な背景」
- ✅ 単語区切り: 「夕暮れ、森、神秘的な光、木漏れ日、幻想的、背景」

プロンプトの順序が優先度を決める【重要発見】
これは私が実際に使い込んで気づいた重要なポイントです。プロンプト内の単語は左から順番に影響の優先度が高くなる傾向があります。
同じ要素で順序を変えた比較例
パターンA(場所優先)「本を読む女性、窓、図書館、金色の光」

パターンB(照明優先):「金色の光、図書館、、窓、本を読む女性」

このプロンプトの順番を入れ替えて生成した2つの画像を比べて見てどうでしょうか?
「本を読む女性」を一番最初の単語として指定したパターンAは、パターンBより主要の画像になっているのが分かると思います。
また、パターンBは、「金色の光」を一番最初の単語にしているので、パターンAと比べると、「金色の光」の要素が強く表現されている画像になっています。
もちろん、必ずしも、毎回、先に書いた方が画像の主要要素になるわけではなく、そういう傾向があるという理解です。
除外ワード(ネガティブプロンプト)の活用
PhotoshopのFireflyでは、除外したい要素を [avoid=xxx]
形式で指定できます。
効果的な除外ワードの実例
- 画質関連:
[avoid=low quality, blurry, pixelated, noise]
- 人物関連:
[avoid=multiple people, distorted face, extra limbs]
- 構図関連:
[avoid=cluttered background, harsh shadows]
日本語+英語のハイブリッド
PhotoshopのFire flyは日本語と英語の両方に対応していますが、実際に使い込んでみると、「日本語+英語のハイブリッド」も効果的です。
基本的な内容は日本語で記述し、細かなニュアンスや品質指定は英語を併用するのが最も効果的だと感じます。
実例比較
- ❌ 日本語のみ: 「日本人男性のポートレート」
- ❌ 英語のみ: 「Japanese man portrait professional quality」
- ✅ ハイブリッド: 「日本人男性のポートレート、natural lighting, professional quality, detailed face features」
現場で活用して気づいたPhotoshopのAI生成機能まとめ
10年以上のPhotoshop経験と1年以上のAI機能活用を通じて、以下の点が最も重要だと感じています。
実践的な活用ポイント
- プロンプトは単語区切りで、重要度順に記述する
- 日本語+英語のハイブリッド手法を使う
- 除外ワードを積極的に活用する
- 生成結果を見ながら段階的に調整する
- 従来のPhotoshop技術と組み合わせて完成度を高める
PhotoshopのAI生成機能は、適切な使い方を覚えれば誰でも短時間でプロ級の画像制作が可能になります。
今回紹介した単語区切りの手法や優先度を意識したプロンプト作成、日本語と英語のハイブリッド活用法は、すぐに実践できる具体的なテクニックです。
最新のCreative Cloudを使って、ぜひ今日からAI生成にチャレンジしてみてください。きっと想像以上の結果に驚かれるはずです。